阿川佐和子さんに見る熟年結婚事情


2017年話題になった阿川佐和子さんの結婚報道。年の瀬にふと今年の芸能ニュースを振り返ってみました。知的ではっきり物を言う一方で可愛くて品のある素敵な阿川さん。それにもかかわらず、ずっと結婚しない女性作家且つタレントとして不思議な存在だったのがついに結婚。これまでの数々のお見合い失敗談をネタにして「結婚できない独身女キャラ」を前面に出していた阿川さんの結婚自体にも驚きましたが、年齢を聞いて更に驚きました。63歳で初婚。とても63歳には見えない可愛い容姿と雰囲気。

熟年離婚・再婚が世界中一般的によく起こりうることとなってきている昨今、結構いい年齢のおひとりさまも老後にご縁がある人がいればいいな。でも、今はまだまだおひとりでやることがたくさんあるわ。なんて言い訳しながらのんびり構えておりました。

恋愛失敗談ばかりが年を取るごとに増えるばかりで、最近はそのネタが面白ければいいわと開き直っていたところだったのですが、そんなおひとりさまの私も老後はやはり誰かパートナーと暮らせたらきっと楽しいかもしれないと思うものです。

一筋縄ではいかない2人の経緯

しかし、この阿川さんも結婚に至るまでは一筋縄ではいかない長年の経緯があったようです。世間では略奪婚と騒がれていましたが、お相手は一般人の方で6歳年上の元慶應義塾大学教授S氏。

阿川さんがS氏と初めて出会ったのは35年前、阿川さんが28歳の時。当時、彼の自宅で開かれた新年会に、友人に誘われて参加したのが最初でした。当時、S氏は妻帯者で、阿川さんはそこでS氏の妻とも知り合い、S氏の妻も阿川さんと交流関係にあったそうです。

それ以来、阿川さんは、エッセイの仕事などをする際、S氏に日本語の表現について助言を仰ぐようになり、当時、一度だけ2人で食事をしたことがあるものの、妻帯者であるS氏とこれ以上会うことは誤解を招くと思った阿川さんは「もう二人で会わないほうがいい」と告げたと言っています。

その後、S氏からとてもユーモラスな手紙をもらったことからまた会ってみたいという気になり、それから友人関係が続いていました。

その後、阿川さんはテレビの報道キャスターなどの仕事を経て、ワシントンへ1年間遊学。その期間も手紙のやりとりをする友人のような関係が続き25年前に帰国。そこで久しぶりにS氏と再会したところ、S氏は妻と別居しており、そこから2人の距離が近づいていったということです。この時阿川さんは40歳手前。

S氏と妻は別居はしていたものの、離婚はできていない状態がその後長く続いていたことから、既婚者と交際した末の結婚となれば、「不倫を経ての略奪婚」となります。しかし、阿川さんはいつから交際がスタートしていたかは明言していません。

S氏の妻は交流のある阿川さんが自分の夫と深い関係にあると知ったのは離婚調停が本格的に始まった10年前。そこから複雑になり離婚が成立したのは2013年。

世間で言う三角関係です。そこにドロドロの修羅場劇があったかどうかはわかりませんが、ドロドロでなくても修羅場はあったに違いありません。阿川さんも元妻もさまざまな葛藤があったことは想像できます。

しかし、元妻は2人の結婚のことを祝福していると伝えています。「許せないのではないですか」との取材の問いかけに対して「そんなことは言わないでくださいよ。それで今の私があるんだから。私にとってはもう終わっている話なので、本当にお幸せでいいと思います。」とさっぱりと答えています。

いろいろあった上で時間を経てのこととは言え、大人の人間関係は若者のような恋愛を取り巻く嫉妬心でいっぱいの人間関係とは異なり、お互いにひとりの人間として尊重し合うような関係になれるようです。

不倫にもいろいろある

「不倫」とひとことで言ってしまうと「悪いこと」というイメージがつきまとうものです。しかし、不倫も離婚もいずれも夫婦2人の相互の人間関係あってのことです。誰かだけが悪いということはありません。また、経緯も事情も様々です。

奥さんとの仲が悪いわけではないが、魔が差した。単純に他の女の子に興味があるという男性にありがちな軽い浮気心で不倫をしてしまう人も多くいます。あえて離婚までは考えていないけれど、刺激が足りない。だから不倫相手が欲しい。所謂、自分勝手な欲を満たすだけの関係です。

一方で、既に夫婦関係が破たんしている場合は、愛情を不倫相手に向けやすくなります。交際が順調なら、「このまま離婚して彼女と結婚」という可能性も考られるかもしれません。

「妻に愛情がなくなった」ことと「本気で好きになった女性がいる」が偶然的に同時に起こることがあります。しかし、「他に本気で好きになった女性がいるから妻に愛情がなくなった」ということもあれば、新しい女性の存在があってもなくても愛情がなくなっていずれにしても離婚していた。即ち「妻に愛情がなくなった時に出会った(側にいた)女性のことを本気で好きになってしまった」というケースもあります。

誰かを傷つけないで一緒になれる関係があれば誰しもそれが一番です。しかし、なかなかそうはいかない複雑な人間関係の中で人は生きています。しかも、一生一人の人を愛し続けるというのはそう簡単でもありません。若い頃に出会って初めてした結婚が一生のパートナーとなる人もいますが、運命の人はそうそう簡単に現れるものでもありません。結婚した後に現れることもあるでしょう。そもそも「略奪」という響きがおかしいとも感じます。人は誰の所有物でも無いはずです。

しかし、妻帯者と不倫関係にあることは、いくら本当に愛情ある関係と言っても関係を公にはできず、自分の存在を隠し通さないといけないという辛い想いをすることは間違いないでしょう。また、例え別居中であっても浮気には変わりなく、慰謝料の請求も覚悟しなければいけません。結局、阿川さんのケースも、離婚が成立したのはSさんが、定年を迎えたころで共有財産の大部分を奥さんに渡すという条件だったようです。

そんな多くの痛手を追ってもその人と一緒にいたいという強い想いと関係が無いと不倫から結婚に発展することは簡単ではないということですね。

おひとりさまもまだ結婚を諦めたわけでもないのですが、60歳まで何もなく真っ白な人も珍しいのが現実です。どうやら熟年結婚もそう簡単ではないようです。不倫でなくとも、バツイチなんていうのはよくある話になっています。それでも、世間で熟女と言われる年齢になっているかもしれないおひとりさまの周りにもよく見たら希少だけど何かしらの事情ありで独身で素敵な男性もいなくはないはずです。希望を持っていたいものです。嗚呼、純白のウェディングドレスはいつ着れるのか…。

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